オニオングラタンジュース

感想文はネタバレを含むってお母さん何度も言ったよね

フリーレンが27話 人間の時代

1級魔術師の最終試験で、試験内容が変わってゼーリエによる面接になる回。

フランメ先生の一番好きな魔法である、花畑を出す魔法をフリーレンも好きである話は前にもあったと思う。それは先生とフリーレンのエピソードであったはずだ。それが今回はヒンメルとのエピソードで語られる。正確には、語られはしない。おそらく、フリーレンが思い起こしただけだろう。でも、ここで思い出されたということは、それがあの魔法を好きな理由でもあるのだろう。めっちゃいい話やん。

フリーレンの投げキッスでヒンメルが卒倒するシーン、あれはネタだろうと思っていた。実際にコミカルな描写だった。だけど、もしかすると本当に卒倒したのかもしれないなと思った。ヒンメルはそれほどに、年上のお姉さんに対してずっと憧れを抱き続けていたんじゃないか。

ところで、フリーレンには人間がわからない。人の感情を理解するのが苦手なところがある。エルフという種族がそういうものなのかもしれないし、フリーレンの特性なのかもしれない、あるいは単に何百年も一人山に籠もっていた故かもしれない。とにかく、フリーレンには得意ではなく、ヒンメルとの旅の中で何度となく諭されながらも理解に至らず、そうして今またもう一度同じ道程を辿っている。そういう物語であったはずだ。だけども不思議なことに、ゼーリエの思考については驚くべきほどに正確に把握できている。人間のことはわからないけど、エルフのことならわかるんだろうか。それとも何か別の理由があるものなのかしら。