オニオングラタンジュース

感想文はネタバレを含むってお母さん何度も言ったよね

Fate/stay night Heaven's Feelの2部まで見た。これすごいな。めっちゃ振りきってる。ストーリーを端折って、バトルとロマンスに全振りしてるのがすごい。
聖杯戦争の仕組みとか、セイバーとの契約とか、たしかにそのあたりの端折りは必要だと思う。そんなところをいちいち描いていたら、時間がいくらあっても足りない。どうせFateを一切知らずに見る人なんていない。端折り方が大胆すぎるんじゃないかとは思ったけど、それ自体は合理的判断だと思える。だけど、この映画はそうじゃなくて、Heaven's Feelを既に熟知している前提で描かれているからすごい。筋書きはきちんと描かれていて、だけどそこに至る理屈付けが省かれていて、だから物語を既に知っている者には違和感なく描かれていて、だけど知らない人には何でそうなったのか理解できない。原作では、ノベルゲームという形態上必然ではあるんだけど、どうしてもクドくなってしまっていた理屈付けがバッサリと切り捨てられているのは、エンターテイメントとしての完成度を大きく引き上げているように感じられる。Realta Nuaを最後までやりきらないまま放置している私には、ところどころついて行きにくいところがあった。
その分、バトル描写はすごい。バーサーカーとオルタの戦闘の迫力やばい。迫力とは違うけど、桜が幻想のなかを彷徨うシーンもなかなかの見どころ。そして、桜の表情、中学時代との描き分け、処女じゃないんです。流石は桜ルート。めっちゃ続きが見たいけど、その前にゲームをクリアしておいたほうが良さげ。